やらないといけないことがあるのに、行動の切り替えができない!
細川院長
行動の切り替えのコツを身につけましょう
勉強しないといけないのにいつまでもゲームがやめられない、寝ないといけないのにスマホが手放せない、それは「だらしない」からでも「やる気がない」からでもありません。
発達障害の特性としての「注意の切り替えが苦手」、「優先づけが苦手」といったことが背景にあることがあります。
そんな場合は、特性を踏まえたコツがあります。コツを身につけ、上手に行動を切り替えましょう。
行動の切り替えのコツ
スケジュールを決めよう
急に気持ちを切り替えるのは難しいものです。「今すぐ宿題をしなさい!」と言われてもできるわけではなく、イライラするばかりではないでしょうか?
そこで、あらかじめ「○時になったら△を始める」と決めておきましょう。一度決めたら、その時間までは好きなことを楽しみましょう。
時間になったら始めよう
あらかじめ決めた時間になったら、やることに決めていた課題に取り組みましょう。「キリが悪いからもう少し」という言い訳はなしです。あらかじめ始める時間がわかっていたのですから、それまでにキリを良くしておくことも練習です。
まわりの人は、「□□しなさい」というのではなく、あらかじめ決めた時間になったら「○時だよ」という事実だけを伝えてあげてください。「□□しなさい」と言われると、反発したくなるのがひとの心です。
タイマー・リマインダーを活用しよう
「○時だよ」とまわりの人に言ってもらうのも手ですが、ひとに言われるとイラッとする場合は、タイマーやリマインダーを使うのが有効です。スマートスピーカーなら決められた時間に「□□しなさい」と言わせることができますが、ひとに言われた場合と違って、機械相手なら腹も立たないものです。