小中高生の自殺が増えているって、本当ですか?
日本の自殺者数は、2018年は20840人(前年比481人減)でした。
日本は自殺者数がずっと年間3万人超の状態が続く、世界でも有数の自殺大国でしたが、自殺対策の取り組みが進み、9年連続で減少しています。
一方、小中高生の自殺は、少子化にもかかわらず、2018年度は332人(前年比82人増)と、過去最多となりました。
日本全体の自殺が減っているのに、児童生徒の自殺は増えているのです。
小中高生はどうして自殺するのでしょうか?
自殺理由(複数回答可)では、「家庭不和」(41人)、「父母らの叱責」(30人)、「いじめの問題」(9人)などとなっていますが、6割近い194人が「不明」でした。
これは、大人の自殺とはだいぶ状況が違います。
児童生徒の自殺を防ぐには、思春期心性を考慮したアプローチが必要といえます。