運動が苦手なのは、発達障害のせい?
細川院長
運動面に発達障害の特性が現れることもあります
発達障害があると、動きがぎこちなく、運動が苦手となることがあります。
その背景として、身体感覚が弱く(自分の体がどういう動きをしているか把握しづらい)、複数のことを同時に素早くおこなう(サッカーで周りの状況を見て瞬時にパスを出すなど)のが苦手、という点があります。
逆に特定の運動が得意だったり、細かい作業が得意なこともあります。
【例】
・自閉スペクトラム症の人が、アーチェリーで集中力の高さを発揮する
・ADHDの人が、リスクを恐れずロッククライミングで難しい障害に挑戦する
他の特性と違い、運動面のかたよりは個人差が大きく、人によって様々です。
苦手だから、運動はしなくていい?
細川院長
体は動かした方が良いです
運動には、身体感覚を強める働き、脳の認知機能を活性化する働きがあります。
また、生活リズムが乱れや食生活の偏りから不健康になりがちな発達障害の方には、生涯を通じた運動習慣が役に立ちます。
勝敗にこだわる必要はありませんが、体を積極的に動かす習慣は大切です。