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選好逆転は動物でもある?

細川院長

「選好逆転とは……」
……という選好逆転の話をしました。

まあ、目先のことは優先するよな。
逆に、時には将来のことも考えられるときもあるってだけで、人間は賢いと思うけど?

細川院長

実は、選好逆転は人間だけの話ではないのです。
動物にも見られるのですよ。

えっ?!

細川院長

鳩での研究があります。
(ジョージ・エリンズリー&リチャード・ハーンスタイン、1981)
6羽の鳩で75000回も試行した実験です。

George Ainslie and R.J.Herrnstein “Preference Reversal and Delayed Reinfocement,” Animal Learning and Behavior 9 (1981):476
細川院長

鳩にエサを与える実験なのですが、すぐに食べず、ちょっと待つと2倍多くもらえるという条件で、鳩がどう行動するかを確かめた実験です。

まんま、人間の4歳時の「マシュマロ実験」だな……。
で、どうなったわけ?

細川院長

キーを押してすぐに(例:4秒)1回分のエサがもらえる場合、少し待つと(8秒)エサが2回分もらえるにもかかわらず、鳩は待つことができませんでした。
待つことができたのは、わずか5%以下です。

待つことができないのは、動物なんだから、当たり前では?

細川院長

おもしろいのはこの先です。
同様に、10秒後に1回分の餌がもらえる場合と、14秒後に2回分のエサがもらえる場合では、どうでしょう?

動物なんだから、待つことはできず、目先のエサに飛びつくのでは?

細川院長

それが、目先の利益を我慢して余計に待つことで、エサを増やす戦略を鳩は取るようになったのですよ。
それも実に、95%でです。

……つまり、将来を考えているつもりの俺たち人間は、鳩と同じってわけ?

細川院長

長期的な利益を理解しつつも、目先の利益に流されやすいのは、動物に共通した本能だということです。

でも、俺たち人間は鳩と違って、将来のことを考えられる。
鳩と違って、将来のために目先の利益を我慢できる。

細川院長

それが、鳩の中には、自分の行動をあらかじめ制限するための戦略を取れる鳩たちがいたのです。

どういうこと?

細川院長

エサをすぐに出すキーをあえて無効化し、目先の誘惑に負けないようにして待つことで、さらに多い将来のエサを手に入れる鳩たちが一部いたのです。

一部?

細川院長

そうです。
たった30%の鳩たちで、あとの70%は相変わらず目先の誘惑に負け、長期的な利益を失い続けていたのですが。
そのあたりも、人間と同じといえば、同じですけれどもね。

細川院長

では、この知見を臨床ではどう活かせば良いでしょうか?

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