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遅寝遅起きになる睡眠相後退症候群?

 思春期では、寝る時間がだんだん遅く、起きる時間も遅くなっていく、遅寝遅起き(睡眠相後退)がよくみられます。

 そんなときは、どうしたら良いのでしょうか?

1. 睡眠記録表をつける

●まず、睡眠記録表を毎日つけてもらい、睡眠リズムを把握する

●睡眠リズムを含む生活リズムの維持が最も重要です

2. 睡眠リズムを適正化する

●適正な時間に入眠できるよう、睡眠相を前進させる ▶ 早い時間に眠れないときは睡眠薬を使用

●適正な時間に入眠できるよう、睡眠相をさらに後退させる(朝方に入眠▶昼に入眠▶夜に入眠) ▶ 長期休み中ならこの方法も可能

3. 入眠時刻と起床時刻を固定する

●睡眠リズムが適正化したら、睡眠相がそれ以上後退しないよう入眠時刻と起床時刻を固定します

●体内時計をリセットして睡眠覚醒リズムを維持するには、朝、日光を浴びることが有効です

4. 使用する睡眠薬は?

●睡眠覚醒リズムを維持するには、メラトニン受容体作動薬が有効です ▶ ロゼレム、メラトベルなど

●睡眠相を前進させるために、眠気がない状態で入眠を促す場合には、短時間作用型のベンゾジアゼピン系睡眠薬が有効です ▶ ルネスタ、マイスリー、アモバン、レンドルミンなど

●睡眠リズムが維持できるようになったら、薬物療法は終了します

印刷用資料

この内容は教職員のための 生徒のこころのケア一問一答(思春期発達研究所)の抜粋です。本資料は教職員の方が自由にお使いいただけます。印刷できるようファイルを載せておきますので、校内でご活用ください。


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