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要支援サイン:体重が激減した?

 体重が激減した場合、神経性やせ症(拒食症)に代表される摂食障害の可能性を考える必要があります。

 摂食障害は突然死の危険が高く、また、発見が遅れると回復に時間がかかるため(数年以上)、早期発見が大切です。

1. 摂食障害の危険性

●致死的な不整脈、低血糖、低栄養による多臓器不全により突然死する可能性があります ▶ 死亡率が高いため要注意です

●気分の落ち込み、イライラ、集中力の低下、頑なさがひどくなります

●骨粗鬆症により将来の骨折につながります

●女性の約10人に1人、男性の約100人に1人が生涯にかかります ▶ 思春期に発症します

●本人の困り感はなく、症状が悪化するほど病識(自分が病気であるという認識)がなくなるため、積極的な発見と早期介入が重要です

●早期発見のために次のことに気づきましょう

2. 症状に気づく

●低体重 ▶ 身体測定でBMI(=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m))17未満の生徒を把握し個別面接

●身体症状:徐脈、低血圧、不整脈、無月経、産毛、浮腫、便秘、歯の腐食、指の吐きだこなど

●血液検査異常:貧血、電解質異常など

●過活動 ▶ 極度のやせでも疲労感を感じることなく活動するため、「元気だから大丈夫」と考えてはいけません

●体重を減らすための不適切な行動 ▶ 絶食、自己誘発性嘔吐、下剤乱用など

3. 認知のゆがみに気づく

●体重が増えることを極端に恐れる

●自己評価が体重や体型に左右される

●やせを認めない ▶ やせているにもかかわらず、太っていると思い込む

●食べ物のことばかり考える

この内容は教職員のための 生徒のこころのケア一問一答(思春期発達研究所)の抜粋です。本資料は教職員の方が自由にお使いいただけます。印刷できるようファイルを載せておきますので、校内でご活用ください。


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