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自殺リスクを評価するには?

 「死にたい」と打ち明けられたとき、自殺する危険があるのか、どう評価したら良いのでしょうか?

1. 「自殺を考えているか」尋ねる

●自殺リスクを評価するには、「生きていたくないと思うことがある?」、「死にたいと思う?」と尋ねるのが確実 ▶ 自殺に対する直接的な質問が自殺を促すことはなく、自殺念慮を言語化できれば自殺衝動は減る

●「死にたい」=「自殺する」ではありません

●「死にたいというのは自殺を考えているということ?」と尋ねてみます ▶ 「自殺を考える」と答えた場合は、次のステップ2へ

2. 「どうやって自殺しようと考えているか」尋ねる

●具体的な方法を考えている場合はリスクが高い

●致死的な方法か判断します ▶ 首吊り、電車への飛び込み、高層からの飛び降りは危険

3. 「実際に何かしたか」尋ねる

●実際にどの段階まで実行したかを確認

●どこまで準備しているかを確認 ▶ ロープを用意する(首吊り)、下見する(飛び込み、飛び降り)は危険

●実行して失敗している場合は、再度行う可能性が高い ▶ すぐに対応を!

●過去に自殺未遂があるか確認 ▶ 自殺へのハードルが低いため、実行に移す可能性がある

4. 自殺リスクが高いと考えられる場合

●他者と連携し緊急対応・安全確保を開始します

●その際、「あなたのことが心配」と生徒に伝えますが、たとえ生徒の了解が得られなくても、守秘義務の例外にあたるため、他の教職員や保護者と情報を共有して構いません

●本人を一人にしないようにします

●受診まで待てる場合は医療機関、緊急時は警察・消防につなぎます

印刷用資料

この内容は教職員のための 生徒のこころのケア一問一答(思春期発達研究所)の抜粋です。本資料は教職員の方が自由にお使いいただけます。印刷できるようPDFファイルを載せておきますので、校内でご活用ください。


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