How Can We Help?
自傷行為(リストカットなど)を知ったら?
手首の傷痕など、生徒が自傷行為をしていることを知ったら、どうしたら良いのでしょうか?
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1. 冷静にとらえる
●自傷を知ると自分の感情が揺さぶられ、不安や嫌悪を感じ、繰り返されると怒りを感じるのはもっともですが、「何やってんだ!」と怒ったりせず、冷静にとらえます
2. 本人が言わない場合は指摘しない、問い質さない
●古いリストカット痕に気づいても、「どうしたの?」と尋ねる必要はありません ▶ 今は思い出したくない古い傷かもしれません
●新しいリストカット痕に気づいても、「どうしたの?」と尋ねる必要はありません ▶ 注意を引きたいだけかもしれず、反応するとリストカットを再度引き起こすことになりかねません
3. 自傷行為をやめさせるのを目的としない
●自傷行為はなくしたいものですが、やめさせようとするのは逆効果です
●やめさせようとするよりも、その背景にあるものに目を向け、背景に悩みや辛さがあるようなら、自傷のことではなく、悩みや辛さについて聴きます
4. 自傷行為をする理由を理解する
●辛い現実からの逃避
●生きている実感の確認
●他人の同情を得る ▶ 自傷行為をする心理は理解が難しいかもしれませんが、そうせざるを得ない様々な理由を理解するよう努めます
5. こんな対応は良くない
●×「どうしてそんなことするの?」 ▶ 理由を詰問しても答えは出てきません
●×「そんなことで何も解決しない、やめなさい」
●×「親からもらった体を傷つけるなんて」
印刷用資料
この内容は『教職員のための 生徒のこころのケア一問一答』(思春期発達研究所)の抜粋です。本資料は教職員の方が自由にお使いいただけます。印刷できるようPDFファイルを載せておきますので、校内でご活用ください。
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