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自傷行為(リストカットなど)をしたいときの代替法は?

 自傷行為をまわりがやめさせようとするのは逆効果という話をしましたが(別頁参照)、本人がやめたい場合、自傷しないように抑える方法はあるのでしょうか?

 自傷行為には、①辛い感情(不安、焦り、緊張、落ちこみ、孤独、怒りなど)を紛らわす対処方法、②その辛さをまわりにわかってもらいたい援助希求行動、という意味があります。

 ①対処方法、②援助希求行動として、別の手段に代替することで、自傷行為を抑えることができます。

1. 対処方法の代替

●手首にはめた輪ゴムをパチンとする(スナッピング)、手首に赤マジックで線を引く、氷を握りしめる、紙を破る、空ペットボトルを握りつぶす、顔を洗う、音楽を聴く、香水を嗅ぐなど ▶ 自傷という刺激を別のものに置き換える(刺激代替法)

●深呼吸、マインドフルネス、抗不安薬の服用など ▶ 辛い感情を落ち着かせる(鎮静法)

2. 援助希求行動の代替

●本人の気持ちを聴く場所や時間を設定します

●辛い感情を言語化できるようにします

●「誰にも言わないで」と言われても、一人で抱えこまず、みんなで支える体制を構築します ▶ 複数に援助を求められる体制が安定につながる

印刷用資料

この内容は教職員のための 生徒のこころのケア一問一答(思春期発達研究所)の抜粋です。本資料は教職員の方が自由にお使いいただけます。印刷できるようPDFファイルを載せておきますので、校内でご活用ください。


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