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登校刺激をすべき? しないべき?

 不登校の生徒に登校を促す登校刺激を「与えるべき」、「与えてはいけない」、両方の言い分がありますが、どちらなのでしょうか?

1. 結論:場合による

●登校刺激が良循環につながるなら「与えるべき」、悪循環につながるなら「与えないべき」です ▶ 学習理論から次のように説明できます

2. 登校刺激が良循環につながる場合は「与える」

●学校に行ける状態で、登校刺激を与えると、「登校刺激→学校へ行ける→周囲からの肯定的反応→自分に自信がつく→学校へまた行ける」という良循環につながります

3. 登校刺激が悪循環につながる場合は「与えない」

●学校に行けない状態で、登校刺激を与えると、「登校刺激→学校へ行けない→周囲からの否定的反応→自分に自信がなくなる→学校へまた行けない」という悪循環につながります

4. 原則:できそうなことをさせる、できそうにないことをさせない

●できそうか、ちょっと刺激してみて、あまり良い感触が得られなければすぐに引き下がります

5. 再登校が目的ではないが、引きこもっていて良いわけではない

●生徒が社会復帰のチャンスをつかむことなく、引きこもってしまうことは良いことではありません

●社会復帰のチャンスは再登校だけではありませんので、何か他にも自信につながることがあれば、刺激してみます(例:別の居場所を探す)

印刷用資料

この内容は教職員のための 生徒のこころのケア一問一答(思春期発達研究所)の抜粋です。本資料は教職員の方が自由にお使いいただけます。印刷できるようファイルを載せておきますので、校内でご活用ください。


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