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生徒の要求がエスカレートしたら?

 境界性パーソナリティ障害を含め、一度優しくされると、さらなる優しさを求めてエスカレートする人がいます(例:夜中に会ってほしいと連絡してくる)。

 次第に対応が難しくなり、援助者が何もできないでいると、一転して怒りを向けてきたり、「○○してくれないなら死ぬ」と揺さぶり行為を取ることがあります。

 そんなとき、どうすれば良いのでしょうか?

1. 援助可能な範囲を明確にして伝える

●援助者の立場や勤務時間から、「ここまではできる」、「ここからはできない」とはっきりと伝えます ▶ これを”枠組み”と呼びます

●過大な要求が通らなくても、それは相手が自分に悪意を持っているわけではないということを認識することが、その後の人生において適切な人間関係を築いていくことにつながります

2. 複数で対応する

●自分一人で抱え込まず、信頼できる人に相談します

●複数で対応することで、相手から向けられる激しい感情(怒りなど)や要求を分散して受け止めることができます

●複数で対応することで、枠組みが壊されることを防ぎ、自分が限界を超える前に踏みとどまることができます

印刷用資料

この内容は教職員のための 生徒のこころのケア一問一答(思春期発達研究所)の抜粋です。本資料は教職員の方が自由にお使いいただけます。印刷できるようファイルを載せておきますので、校内でご活用ください。


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