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摂食障害の背景?

 神経性やせ症をはじめとする摂食障害には、どうしてなるのでしょうか?

1. 背景

●やせている方が魅力的という文化

●成熟への拒絶・女性性の拒絶 ▶ 成長に伴い胸やお尻が大きくなるのが受け入れられない

●自尊心の低さ ▶ 他のことに自信がなくても、体重という目に見える数値が下がることで自信が得られる

●傷つき体験 ▶ 以前に太っていることをからかわれたことがあるなど

●完璧主義 ▶ 一度こうと決めると変えられない

●周囲の影響 ▶ 虐待、両親の過度の期待、友人のダイエット、やせたことに対する賞賛など

●きっかけはダイエット

2. 症状が維持されるメカニズム

●やせて周囲からほめられることで、行動がエスカレートします ▶ 学習理論における「強化」

●無理にやせると反動で過食になりますが、過食による体重増加を解消しようとして、絶食・自己誘発性嘔吐・下剤乱用などの代償行動に走ります ▶ その結果、悪循環に陥ります

●生徒全般に対し、「太っているな」、「ダイエットした方がいい」、「やせてきれいになったね」などと言うのは避けましょう

3. 神経性やせ症の分類

●摂食制限型(AN-R) ▶ カロリー制限と過剰運動で体重減少を図る

●過食排出型(AN-BP) ▶ 過食を不適切な大小行為(自己誘発性嘔吐、下剤・利尿剤の乱用など)で体重減少を図る

●摂食制限型から過食排出型へ移行することがよくあります

●神経性やせ症から神経性過食症に移行することもよくあります

印刷用資料

この内容は教職員のための 生徒のこころのケア一問一答(思春期発達研究所)の抜粋です。本資料は教職員の方が自由にお使いいただけます。印刷できるようファイルを載せておきますので、校内でご活用ください。


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