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摂食障害の治療?

 摂食障害の治療が必要な場合、どうすれば良いのでしょうか?

1. 何科にかかるべきか?

●まずは身体状態の把握を ▶ 内科か心療内科へ

●次に摂食障害の治療の可能な医療機関へ ▶ 心療内科か精神科へ

●重度の場合は入院施設のある医療機関へ ▶ 大学病院、摂食障害を専門とする病院など

2. 治療の目標

●身体面 ▶ 身体状態を改善していく上で、月経回復が一つの指標となります

●学業面 ▶ 安全に学校へ通える状態になることが重要です

●行動面 ▶ 過食や自己誘発性嘔吐などの代償行動はすぐにはなくならないため、少しずつ治療を進めていきます

3. 治療

●身体治療 ▶ まずは生命の安全の確保のため、体重の回復が優先されます(極度の低体重では、思考力低下や病識欠如のため心理療法は実施困難です)

●心理療法 ▶ 認知のゆがみに対応した認知療法、行動制限を組み合わせた行動療法、過食嘔吐に対応したモニタリングなどを行います

●重度の低体重では入院治療が適応になります ▶ BMI14以下・標準体重65%以下・身長にかかわらず30kg以下は入院適応(日本摂食障害学会「摂食障害治療ガイドライン」)

4. 治療期間

●年単位の長期的な治療が必要

●病識(自分が病気であるという認識)がないことが多く、治療に意欲を持てないため、治療の導入には困難がある

参考文献

日本摂食障害学会(2012)『摂食障害治療ガイドライン』

印刷用資料

この内容は教職員のための 生徒のこころのケア一問一答(思春期発達研究所)の抜粋です。本資料は教職員の方が自由にお使いいただけます。印刷できるようファイルを載せておきますので、校内でご活用ください。


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