How Can We Help?
摂食障害の対応?
摂食障害を疑う低体重の生徒には、どう対応したら良いのでしょうか? 重度の場合は命に関わるため、重症度をBMIで分類し次のような対応を取りましょう。
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1. 軽度の低体重(BMIが17未満)
●体重の推移の把握
●月経の有無の確認
●啓発資料を渡すなどの心理教育
●翌年の健診でフォロー
2. 中等度の低体重(BMIが15未満)
●体重の推移の把握
●月経の有無の確認
●やせ行動の把握 ▶ ダイエット、運動など
●体重に対する認知の把握 ▶ さらにやせたいと思っているか、理想体重は何kgか
●身体測定 ▶ 体重、血圧(収縮期70未満は危険)、脈拍(50未満は危険)、不整脈など
●食事の把握 ▶ 給食の様子や、聞き取りから
●医療機関を受診しているかの把握 ▶ していない場合、受診を勧める
●保護者への連絡 ▶ 文書での通知が望ましい
●3ヶ月後にフォロー
3. 重度の低体重(BMIが14未満)
●医療機関を受診 ▶ 血液検査を含む評価を得る
●診断書提出を要請
●診断書をもとに学業の続行が可能かを判断 ▶ 場合によっては就学制限
●入院治療を検討 ▶ BMI14以下・標準体重65%以下・身長にかかわらず30kg以下は入院適応(日本摂食障害学会「摂食障害治療ガイドライン」)
4. 最重度の低体重(BMIが12未満)
●通院先医療機関や学校医への相談
●就学制限
●入院治療が必須
参考文献
日本摂食障害学会(2012)『摂食障害治療ガイドライン』
印刷用資料
この内容は『教職員のための 生徒のこころのケア一問一答』(思春期発達研究所)の抜粋です。本資料は教職員の方が自由にお使いいただけます。印刷できるようファイルを載せておきますので、校内でご活用ください。
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