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悩み事の聴き方:説教しない?

 生徒の話す悩みには、自分勝手とも思える言い分もあります。

 例:「親があんまり勉強しろとうるさいから、目の前で教科書を破ってやったら、今度は親がキレて、サイアクです」

 そんなとき、説教したくなるのは当然ですが、その気持ちは一旦押し留め、話を聴くことに専念しましょう。そうでないと、悩みを話してくれなくなってしまいます。

1. 「あなたはそう感じたんだね」とそのまま受け止める

●相手を非難しない ▶ ×「それは自業自得じゃない?」

●かといって、問題と思える相手の行動を肯定しない ▶ ×「そうして当然だね」

●同意を求められたら? ▶ 「それが良かったかどうかは別として、それであなたが嫌な思いをしたことはわかる」

●問題行動を正しても、気持ちは否定しないのが原則

2. 悩みに焦点を当て、解決法を一緒に考える

●「すごく嫌な思いをしたんだね。またそんな思いをしないために、何かいい方法がないかな?」 ▶ 理想的な答え(例:親に怒られないように勉強する)が返ってくるとは限りませんが、それで大丈夫です

●生徒から出された解決法がどんなものであれ、一緒に考えます

例:「うるさく言うのやめろと言う」 ▶ 「伝わる良い言い方を一緒に考えてみよう」

例:「教科書を破るかわりに投げる」 ▶ 「破ると後で自分が困るからその方が良いかも。後は親がキレない投げ方があると良いかも?」

印刷用資料

この内容は教職員のための 生徒のこころのケア一問一答(思春期発達研究所)の抜粋です。本資料は教職員の方が自由にお使いいただけます。印刷できるようファイルを載せておきますので、校内でご活用ください。


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