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悩みをすぐに解決する必要はない?

 生徒から相談されると、何とかしてあげたいと思い、解決策を授けたくなるものです。しかし、まわりが解決できない悩みもたくさんあります。

 例:「両親が離婚しそう」、「親が末期癌と判明した」、「部活でレギュラーになれない」、「彼氏にフラれた」

 そんなとき、どうすればよいのでしょうか?

1. すぐに役立つ助言をしようと焦らない

●「どうしたらいい?」という生徒の言葉の裏には、「解決法を知りたい」以上に、「どうしたらいいかわからないくらい困っている、その気持ちを聴いてほしい」という気持ちがあります▶ じっくり話を聴くことだけでも有用です

●問題を整理して生徒に返すだけでも、混乱が収まり、役に立ちます

●焦って解決しようとすると、手っ取り早い方法に間違って飛びついてしまいかねません

2. 正しい助言が響くとは限らない

●「運動部でレギュラーになれない」という悩みを聴き、そもそも練習不足だとわかったとき、「もっと練習しなさい」と助言したくなりますが、それで生徒はすぐ「よし、練習するぞ」となるでしょうか? ▶ たぶんならないでしょう

●まずは悩んでいる気持ちを認めます ▶ その後に初めて、助言を受け入れ、具体的な行動に移ろうという気になります

3. できることを一緒に考えていく

●まわりが解決できない悩みの場合、できることを一緒に考えていくことが、本人の心の整理に繋がり、それだけで力になります ▶ 例:生徒「末期癌の親の余命はもうあと数か月でどうしようもないけれど、その間にできることを考えようと思う」→教職員「一緒に考えてみよう」

●わからない時は、わからないことを共有します

印刷用資料

この内容は教職員のための 生徒のこころのケア一問一答(思春期発達研究所)の抜粋です。本資料は教職員の方が自由にお使いいただけます。印刷できるようファイルを載せておきますので、校内でご活用ください。


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