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全く話さないとき(緘黙)、どうする?

 学校で全く話さない、口をきかない生徒がいたら、どう対応すれば良いのでしょうか?

1. 緘黙

●集団場面で過度に緊張する結果、適切な言語行動が取れなくなっている状態を緘黙(場面緘黙)と呼び、次のような傾向があります

●緘黙傾向 ▶ 話す能力があるにもかかわらず、特定の場所で話しません(例:学校では話さないが、家では話す)

●非社会的傾向 ▶ 社会的場面で他人との関わりを避けがちです

●行動抑制的傾向 ▶ 行動がゆっくりで、制止することもあります

2. 緘黙の対応

●口をきかせることを目的としない ▶ 喋るよう無理強いすると悪化します

●受容的対応で、まずは不安や緊張を和らげる

●非言語コミュニケーションを用いる ▶ 言葉以外にもコミュニケーション手段はいろいろあります(身振り、筆談、絵を描くなど)

●集団場面へ溶けこめるように支援する ▶ 遊んでいると、熱中するときに自然に笑い声が出てきます

●声が出たときに「声が出た」と言ってはいけない ▶ 本人が意識して再び声が出なくなってしまいます

●話せたことをさりげなく評価する ▶ 例:「最近、あなたの伝えたいことがわかって、嬉しいよ」

●状態は変動するので、根気よく関わり続ける ▶ 一度話せても、また話せなくなることもあるため、一喜一憂せず関わり続けます

印刷用資料

この内容は教職員のための 生徒のこころのケア一問一答(思春期発達研究所)の抜粋です。本資料は教職員の方が自由にお使いいただけます。印刷できるようファイルを載せておきますので、校内でご活用ください。


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