How Can We Help?
チック(癖のある動き)はどうする?
「まぶたがピクピク動く」、「首を振る」、「肩を動かす」、「急に声を出す」などの突発的な不随意運動(意識せず突然出る動き)をチックと呼びます。
▼
1. チックの種類と出やすい状況
●運動チック ▶ まばたき、顔をしかめる、口を動かす、首を振る、肩をすくめるなど(身体のどこでも生じるが顔に出やすい)
●音声チック ▶ 鼻を鳴らす、喉を鳴らす、咳払い、言葉にならない声を出す、相手の言葉をオウム返しする、社会的に不適切な言葉を言ってしまう(汚言)
●小学校低学年に多く、女子より男子に多い
●緊張したとき、緊張が緩んだときに起きやすい ▶ 逆に、集中しているときは起きにくい
2. 経過
●変動があり、日によって程度が違うため、ささいな変化で一喜一憂する必要はありません
●多くは1年程度で消える、あるいは気にならなくなっていきます
3. 対応
●本人は意識しておらず、わざとやっているわけでもないため、やめるよう注意するのは意味がありません ▶ 注意すると本人も気にしてしまい逆効果です
●個性としてそのまま受け止め、いずれ目立たなくなっていくことを待ちます ▶ 症状とつきあいながら日常生活を送ることが重要です
●生活に支障がある場合(汚言など)は、専門医療機関を受診しましょう ▶ トゥレット症候群を専門にみている医療機関があります
●必要に応じてクラスメイトに説明し、からかうことなく癖として受け入れてもらいます
●ハビット・リバーサル(習慣逆転法)という行動療法も有効です ▶ チック症状を意識し、したくなったときに逆の動作をする方法
印刷用資料
この内容は『教職員のための 生徒のこころのケア一問一答』(思春期発達研究所)の抜粋です。本資料は教職員の方が自由にお使いいただけます。印刷できるようファイルを載せておきますので、校内でご活用ください。
この情報へのアクセスはメンバーに限定されています。ログインしてください。メンバー登録は下記リンクをクリックしてください。