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「誰にも言わないで」守秘義務と例外?
生徒から話された悩み事は、生徒のプライバシーですから、不用意に周囲に漏らしてはいけません。
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1. プライバシー厳守が信頼の要
●生徒が話してくれた内容は不用意に周囲に漏らしてはいけません ▶ せっかく信頼して話した教職員から秘密が漏れたとなると、生徒は人間不信に陥ってしまいます
2. 「誰にも言わないで」と言われたら?
●「あなたのプライバシーを大事にします」とは言えますが、「絶対誰にも言わない」とは約束できません ▶ なぜなら、守秘義務には例外がある上、他者の支援が必要な場合があるからです
3. 連携する際には本人に説明をして許可を得る
●支援には他者の協力が有用なことがよくありますので、その際は本人に「誰に」「何を」伝えるかを説明し、了解を得ます ▶ 「とても大事なことなので黙っていてはいけないと思うのだけれど、あなたの味方になってくれる人に伝えても良い?」、「○○さんが力になってくれると思うので、このことを伝えても良い?」
4. 守秘義務の例外
●守秘義務には例外があり、次の場合は本人が「誰にも言わないでほしい」と言ったとしても、関係者に伝える義務があります(保護義務といい、守秘義務に優先します)
●生徒や周囲の人の命や安全に関わる場合(自傷・他害)
●法律に触れる恐れがある場合(犯罪)
●本人の了解なしで伝える場合は、その旨も相手に伝えます
印刷用資料
この内容は『教職員のための 生徒のこころのケア一問一答』(思春期発達研究所)の抜粋です。本資料は教職員の方が自由にお使いいただけます。印刷できるようファイルを載せておきますので、校内でご活用ください。
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