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要支援サイン:幻が見える・聴こえる?

 生徒が通常ありえないものが「見える、」声が「聴こえる」と真剣に言うようならば、それは心の病気かもしれません。その場合、医療機関を受診し薬物療法を受ける必要があります。

1. 「幻が見える」、「声が聴こえる」

●「私を付け狙っている人があそこに見える」

●「知らない人が自分の噂をしている」

●「自分のことを悪く言う声が聴こえてくる」

●「自分の行動を逐一説明する声がする」

●「電波やテレパシーで伝わってくる」

●誰かと話しているような独り言を言っている

▶ 幻視・幻聴などの幻覚かもしれません

2. 医療機関受診を

●訂正不能な幻覚である場合、統合失調症の疑いがあります

●統合失調症は早期発見、早期治療により回復できます ▶ 治療が遅れると元に戻ることが難しくなります

3. 病識のないことが多い

●自分が病気という認識を持てないことが多い ▶ 統合失調症の症状である認知機能障害のため

●心身の不調をとらえ、それを良くするために医療機関受診を勧めます ▶ 例:「眠れない」、「不安が強い」、「気持ちが参っている」、「授業に出られない」のを助けてもらおう

4. こんな対応は良くない

●×「そんなことがあるわけがない」 ▶ 内容の不合理性を指摘し説得したくなりますが、本人は確信を持っているために修正は難しく、逆に「わかってくれない」と話してくれなくなってしまいます

●どんなに異常な体験でも、本人の体験をまずはしっかり受け止めましょう

印刷用資料

この内容は教職員のための 生徒のこころのケア一問一答(思春期発達研究所)の抜粋です。本資料は教職員の方が自由にお使いいただけます。印刷できるようファイルを載せておきますので、校内でご活用ください。


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